補聴器のハウリング(ピーピー音)の原因と対処方法

「ピーピー」

補聴器を利用されている誰しもが、上記の音を聞いたことがあるのではないでしょうか?この、ピーピー音は一般的にハウリングと呼ばれ、多くの補聴器利用者を悩ませています。

実は、補聴器のハウリングは簡単な方法で対処することができるのはご存知でしたか?補聴器からハウリングが発生する原因は音漏れ。そのため、音が漏れないようにきちんと対応することで抑制することができます。ただ、音漏れを起こす原因は人によって違います。そのため、あなたに合ったハウリング抑制方法をここで把握しておきましょう!

今回、補聴器店のアドバイザーである私が、ハウリングの仕組み、原因、対処法、ハウリング抑制機能についてご紹介します。ここを見て頂くと、適切な方法でハウリングをスムーズに対処することができますよ。

最初に、ハウリングの仕組みについてご説明します。

この記事を書いた人
山田 元一(やまだ もとかず きこえのお助け隊
「最近聞こえが悪くなった…」このような悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。しかし、聞こえについて相談できる人や、機会はそう多くないのが現状。これまで補聴器の相談を100件以上承ってきた私が、補聴器や聞こえ全般に関する情報を余すことなくお伝えいたします。


<目次>

  1. 補聴器がハウリングを起こす仕組みと原因
    1. ハウリングの仕組み
    2. ハウリングの原因と対処法
  2. ハウリングを抑制する3つの機能

補聴器がハウリングを起こす仕組みと原因

ハウリングの仕組み

ハウリングは、スピーカーが出力した音を再びマイクが拾ってしまうことが原因。ハウリングは、マイクが再び音を拾うことからフィードバックとも呼ばれます。「ピーピー」や「キーン」などの高音域に例えられることが多いですが、「ブーン」や「ボー」などの低音域の音が鳴ることもあります。

このハウリングは、スピーカーが出力した音をマイクが再び拾うことで発生するため、2つの位置が近いほど発生しやすいです。特に、マイクとスピーカーが本体に一体となった、耳あな型はハウリングの発生が多い傾向にあります。

また、ハウリングは連続的に大きな音を出力するため、電池の消耗を早めるだめでなく、部品に負担がかかりスピーカーなどの故障の原因。それだけでなく、周りの人にもハウリング音は聞こえてしまいます。中には、本人は聞こえが悪いためハウリングに気付かず、周りの人が聞こえているなんてことも…。

このように、ハウリングは本人や周りがうるさいだけでなく、故障にも繋がる非常に厄介な存在。そのため、きちんと原因を把握して対策することが重要です。原因を把握しておくとハウリングを未然に防ぐことができ、故障の恐れを軽減することができますよ。

次にハウリングの原因と対処法についてご説明します。

ハウリングの原因と対処法

上記でもご説明しましたが、ハウリングの原因は音漏れです。そのため、音が漏れる原因を対策すれば、ハウリングの発生を軽減することができます。


ハウリングが発生する音漏れの原因は、下記の通りです。

・出力した音が大きいため
・耳の中に隙間ができているため
・耳垢の詰まりのため
・補聴器装着時に電源が入っているため
・電話機(受話器)で耳を塞いでしまうため

次で、上から順にご説明します。

出力した音が大きいため

スピーカーが出力した音が大きいとハウリングを発生する恐れが高まります。出力した音が大きいほど、補聴器や耳栓では防ぎきれず、マイクまで漏れてしまうのです。

スピーカーが大きな音を出力する原因としては、髪を耳にかける、帽子をかぶるなどマイクに音が近づくことが挙げられます。また、根本的にコンサートなどで大きい音を聞くことも音漏れを起こす原因のひとつ。

スピーカーの出力が大きくハウリングを発生している場合、音の増幅を小さくすることで軽減することが可能です。音は、本体のボリュームコントロールスイッチで小さくすることができます。

耳の中に隙間ができているため

補聴器と耳に隙間があると音漏れをします。通常は、補聴器や耳栓できちんと耳穴を塞ぐことで、マイクまで音が抜けるのを防ぐのです。耳と補聴器の間に隙間ができてしまう原因に、次のことが挙げられます。

・会話や食事、運動などで補聴器がずれてしまう。
・耳の形にあっていない(耳形の採取ミス、体重の減少など)

会話や食事などで頭部を動かすと、補聴器がずれて隙間ができることがあります。補聴器がずれた場合は、隙間が空かないように装着し治すと対応することが可能です。

ただ、頻繁にずれてしまう、装着し治しても隙間ができるなどの場合は、あなたの耳に補聴器の形が合っていないことがあります。体重の減少や耳穴採取のミスが原因です。また、赤ちゃんや子供の場合は成長に伴い、耳の穴の形が変形したことが考えられます。

基本的にオーダーメイドで提供された耳あな型は、本体を作り治すことができます。耳穴型の再作は、メーカーによって異なりますが保証期間は無料のところも多いです。耳穴型の再作については、販売店に確認をお願いします。



次に耳かけ型の場合は、イヤーチップを変えることがおすすめです。イヤーチップは、小さいものから大きいものまでいくつものサイズがあります。緩いイヤーチップは隙間が空いてしまう原因ですが、きつすぎると耳が痛いです。いくつかのサイズで補聴器の試聴を行い、ハウリングが発生しにくいあなたのぴったりのイヤーチップを探しましょう。

また、耳かけ型にはオーダーメイドで提供されるイヤーモールドと呼ばれる耳栓があります。あなたの耳の形を採取して作るので、耳の形にぴったりと合い隙間がなくハウリングがおきにくいですよ。

耳垢の詰まりのため

耳垢の詰まりがハウリングの原因になる場合があります。なぜかと言うと、鼓膜まで音が届かず耳垢で跳ね返ってくるためです。この跳ね返った音を、マイクが再び拾ってしまいます。耳垢が原因の場合は、耳垢を除去すると発生しにくくなります。

補聴器装着時に電源が入っているため

補聴器装着時のハウリングは、装着前に電源を入っていることが原因です。まだ耳を塞いでいないためにハウリングが発生するのです。この場合、補聴器を装着した後に電源をいれるとハウリングが発生しにくくなります。

電話機(受話器)で耳を塞いでしまうため

補聴器を装着中の電話は、よくハウリングを発生させます。理由は、受話器で耳を塞いでしまうためです。そのため、耳と受話器との間に隙間をあけるとハウリングを軽減できます。それでも、ハウリングが改善しない場合は耳のふちにそって受話器を動かし、ハウリングが発生しない場所を探す必要があります。


補聴器装着時の電話について、もっと詳しく把握したい方は下記をご参考にして頂ければ幸いです。
補聴器装着時の電話

以上、ハウリングの原因と対処法についてでした。上記のポイントを抑えて頂くと、ハウリングを未然に防ぐ、もしくは発生してもスムーズに対応することができますよ。

とはいえ、ハウリングを発生しないように補聴器を使用するのは大変なもの…。できることなら、手を煩わせることなくハウリングを抑制したいですよね。

そこで、おすすめするのが販売店に相談することです。補聴器の調整によって、ハウリングを軽減することができる可能性があります。最近の多くの補聴器が、ハウリング抑制機能を搭載しているためです。

このハウリング抑制機能は、販売店が調整の段階で設定します。そのため、販売店に相談をするとあなたにあった調整を再び行ってくれることがあるのです。ハウリング抑制機能の有無を確認そのためにも、ハウリングに悩まれている方は一度販売店に相談することをおすすめします。

また、最新の器種は高度なハウリング抑制機能を搭載しています。

「ハウリングを可能な限り抑制したい」

上記のような方であれば、ハウリングの抑制に優れた器種を購入するのもひとつの手段。

また、ハウリングの抑制はいくつかの方法があるのはご存知でしたか?

ハウリングの抑制の仕方で、音の聞こえ方が違います。きちんと、ハウリング抑制機能について把握しておかないと、ハウリング抑制機能を強めたばっかりに音がきちんと聞こえないなんて事態に繋がりかねません。そのため、きちんとハウリング抑制機能について把握しておくことは大切。

次にハウリング抑制機能についてご紹介します。

ハウリングを抑制する3つの機能

基本的に補聴器のハウリングは、次の3つの方法で抑制されます。


・音の増幅を下げる
・逆位相方式
・周波数シフト式

次で上から順にご説明します。

音の増幅を下げる

ハウリングは、ある特定の高さに達すると発生します。この、特定の高さまで達しないように音を下げます。発生する音の高さを下げてしまうので、ハウリングを防ぐことができます。ただ、この方法は音自体を下げてしまうので、必要な音が聞き取りにくくなるというデメリットがあります。

逆位相方式

逆位相方式は、ハウリングと反対の音(逆位相の音)を当てハウリングをカットします。ハウリングと逆の音を出すことで、お互いの音を打ち消しあうのです。逆位相方式は、ノイズキャンセリング機能とも呼ばれ、音楽鑑賞などのイヤホンにも使われている技術です。

周波数シフト式

周波数シフト式は、ハウリングが発生するポイントの周波数帯域をずらし予防します。ハウリングは、特定の周波数帯域で発生するのを利用した技術です。また、ずらす周波数帯域はわずかなので聞き取りに違和感はほとんどありません。

ハウリング抑制機能が搭載した補聴器は、上記の3つの方法からハウリングを抑制します。上記の機能を複数搭載した器種も多く、より強力にハウリングを抑制します。勿論、高価格の補聴器ほどハウリングが少なく聞こえが良い器種となります。

ただ、基本的にハウリングの原因は音漏れです。高度な機能を搭載していても、耳の隙間などでハウリングを発生させることがあります。そのため、きちんとハウリングの原因を把握しておくことが大切です。

まとめ

以上、ハウリングの原因についてご説明しました。

ハウリングが発生する原因は状況によって違います。しかし、ハウリングの仕組みは音の漏れです。仕組みを把握しておくと、ハウリングに適切に対応することができますよ。

また、上記の方法でも改善しない場合、補聴器を購入した販売店に相談してみることがおすすめです。補聴器の再調整を行うことで、ハウリングを発生しにくくして貰えるかもしれませんよ。ハウリングを抑制して、きこえの良い生活を過ごしましょう。
当記事があなたの参考になれば幸いです。

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