パナソニック(Panasonic)の補聴器について徹底解説

特徴とは

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詳細につきましては直接メーカーにお尋ねください。

煩わしい 42%
恥ずかしい 25%
形やデザインがよくない 12%


上記は、日本補聴器工業会の調査から判明した、日本の難聴者が補聴器を使用しない理由です。

この問題に着目した会社が、国内電機業界第3位のパナソニック(Panasonic)。パナソニックは、このような問題の解消に取り組んだ補聴器が評価を販売し、グッドデザイン賞を受賞しました。

今回、補聴器店のアドバイザーである私が、パナソニックの補聴器について、会社、機能、種類、価格、最新器種などを徹底解説します。パナソニックは、機能性やデザインに優れた器種が特徴ですよ。

最初に、パナソニック補聴器株式会社について改めてご紹介します。

この記事を書いた人
山田 元一(やまだ もとかず きこえのお助け隊
「最近聞こえが悪くなった…」このような悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。しかし、聞こえについて相談できる人や、機会はそう多くないのが現状。これまで補聴器の相談を100件以上承ってきた私が、補聴器や聞こえ全般に関する情報を余すことなくお伝えいたします。

  1. パナソニックと補聴器の特徴
    1. Panasonicとは
    2. パナソニック補聴器の3つの特徴
  2. パナソニックの補聴器はいくらから購入可能?
  3. 最新器種が人気の理由は、お洒落で使い勝手が良いから
  4. まとめ

パナソニックと補聴器の特徴

Panasonicとは

パナソニック

パナソニック(Panasonic)は、1959年にポケット型補聴器を発売。それ以来、60年間に亘り補聴器の開発・販売を行っているのです。補聴器の開発や製造・販売は、パナソニックの子会社である、パナソニック補聴器株式会社が行っています。

パナソニックの直営店(パナソニック補聴器プラザ)は、東京、大阪、横浜の3か所です。直営店では、補聴器の販売や調整、試聴、レンタル受付などを行っています。

スタッフに、認定補聴器技能者、および言語聴覚士が在籍しているため、調整などだけでなく、きこえの相談や補聴器選びなどの相談を行うことが可能。補聴器と聞こえのプロのアドバイスで、あなたにぴったりの補聴器が見つかりますよ。

また、パナソニック補聴器の取扱店は直営店以外にも日本各地784店舗存在します。直営店が遠い方でも、近くの取扱店で調整・点検などを依頼することが可能です。

パナソニックが国内有数の電気メーカー。取扱店も多いので、購入だけでなく調整や故障の際でも、近くの店舗でスムーズに相談することができるのですね。

ただ、パナソニックが国内有数の補聴器メーカーとはいえ、購入にはきちんと補聴器の性能を把握してから進みたいところ…。パナソニックの補聴器の性能を把握しておくと、メーカー選びの検討材料になります。

パナソニックの補聴器の特徴について、次にご説明します。

パナソニック補聴器の3つの特徴

3つの特徴

パナソニックの補聴器の特徴は、次の3つです。

・言葉の聞き取りサポート
・手入れの手間を軽減
・充電式補聴器

次で上から順にご説明します。

言葉の聞き取りサポート

パナソニックの補聴器はダイコティック補聴処理技術が搭載しています。ダイコティック補聴処理は、はっきりしない音を聞くための技術です。この技術によって、「音は聞こえているけど、何を言っているかよくわからない」という問題を改善することができます。そもそも、なぜこのような聞こえの問題がおこるかと言うと、加齢による聴力低下で子音が聞こえにくいためです。

子音の聞き取りが悪くなると、音を判断することが苦手になります。例えば、加藤(katou)さんか、佐藤(satou)さんか判断しにくくなるのです。また、1時(ichiji)が7時(shitiji)に聞こえるなどの聞き間違いもおこります。

このような問題を、ダイコティック補聴処理技術で改善することができます。ダイコティック補聴処理技術は、補聴器を両耳で装着することで、母音と子音を分解し片耳ずつに分けて聞くのです。片耳ずつに分けることで、聞こえにくい子音を集中的にサポート。子音の聞こえをサポートし、母音とのバランスが整えることで、音を明確にします。

パナソニックの補聴器は、聞こえを明確にし聞き間違いを改善することが可能です。言葉の聞きまちがいなどで悩まれている方におすすめします。

手入れの手間を軽減

パナソニックには「開いてポン」という機能があります。開いてポンは、補聴器の充電を切ると自動的に空気亜鉛電池を密閉する機能です。この機能で、電池を補聴器から取り出す手間を削減できます。

基本的に補聴器は、使用していないとき乾燥ケースにいれて保管しておきます。なぜなら、補聴器は精密機械のため、湿気によって故障する恐れがあるためです。

ただ、補聴器に使われている空気亜鉛電池は乾燥に弱いという、ジレンマがありました。乾燥すると電池寿命が極端に短くなるのです。そのため、補聴器を乾燥ケースに入れる際は、電池を外す必要がありました。

しかし、開いてポン機能なら、補聴器の電源を切ると空気亜鉛電池を自動的に密閉。密閉することで、乾燥から電池を守るのです。そのため、補聴器から電池を取り外す必要なく、そのまま乾燥ケースに入れることができます。小さな電池の取り扱いを減らした機能です。

日常のメンテナンスの手間を軽減したいという方におすすめします。

充電式補聴器

パナソニックは充電式補聴器を、耳かけ型、耳あな型、ポケット型の3つの形状から販売しています。

充電式補聴器を購入する、メリットは次の通りです。

・電池交換の手間は軽減
・電池買い忘れがない
・電池代のコストを抑えられる

このようにメリットが多い充電式補聴器ですが、販売されている多くは耳かけ型です。耳あな型やポケット型の充電式補聴器の販売は少ないものでした。

しかし、補聴器の形状はとても大切。次のように、長所や短所が異なり、生活によって選ぶ形状が違うのです。

特徴 長所 短所
耳かけ型 音の調整力が高い
重度の難聴にも対応
やや目立つ
眼鏡の邪魔になる
耳あな型 目立ちにくい
眼鏡を頻繁に付け外しする人
ハウリングが起きやすい
ポケット型 操作が簡単
大きな音が出せる
目立つ
コードが邪魔になる
眼鏡型 耳をふさがない 大きな音が出せない
重度の難聴には対応できない


パナソニックは、上記3つの形状から充電式を販売することで、聞こえの悪い方の補聴器選びの選択の幅を広げました。充電式から電池式まで、自分の生活に合わせた補聴器の形状を選びたい方にパナソニックの補聴器はおすすめです。

さて、上記のような機能を搭載した補聴器はいくらの価格で購入することができるのでしょうか。

次で、パナソニックの補聴器の価格についてご説明します。

パナソニックの補聴器はいくらから購入可能?

価格とは

パナソニック(Panasonic)の充電式補聴器と電池式補聴器の価格は次の通りです。

シリーズ名 種類 難聴程度 片耳価格
B1 耳かけ型電池式 中等度から重度難聴 98000円~388,000円
C1 耳あな型電池式(オーダーメイド) 軽度から高度難聴 180,000円~370,000円
A25/A27 ポケット型電池式 中等度から重度難聴 58,000円~78,000円
R4 耳かけ型充電式 軽度から重度難聴 225,000円~440,000円
G4 耳あな型充電式 軽度から高度難聴 225,000円~440,000円
J2 ポケット型充電式 軽度から高度難聴 128,000円


1番安価のポケット型補聴器A25は、5万8千円で購入することができます。最も高価格の補聴器はR4とG4シリーズの44万円。R4とG4は、パナソニック補聴器の中で最高性能を誇る器種となります。

実は、R4とG4は、最初に少しご紹介させて頂いたグッドデザイン賞を受賞した補聴器。聞こえの悪い方が補聴器を使用しない原因の改善に努めた、この補聴器はパナソニックの中で評価/評判の高い器種となります。
R4とG4について次で詳しくご説明します。

最新器種が人気の理由は、お洒落で使い勝手が良いから

最新器種の特徴

2017年に耳かけ型のR4が、2018年に耳あな型のG4が、パナソニック(Panasonic)補聴器株式会社から販売開始されました。

R4とG4の価格は、次の通りです。

プレステージ ハイスペック スタンダード
両耳価格 790,000円 590,000円 398,000円
片耳価格 440,000円 330,000円 225,000円
本体価格 420,000円 310,000円 205,000円

※両耳価格、片耳価格、補聴器・リモコン・充電ケース・キャリングケースのセット価格です。

R4とG4は音の調整機能によって、3つのグレードから選ぶことができます。グレードはあなたの生活と聴力に合わせて選ぶことがおすすめです。また、R4とG4の共通した特徴は次の通りになります。

・ワイヤレス機能(テレビ・リモコン・アプリ)
・充電機能
・防水防塵
・デザイン性

次で上から順にご説明します。

ワイヤレス機能

R4とG4のワイヤレス機能は、次の場面で活躍します。

・テレビ
・リモコン
・アプリ

ワイヤレスで、テレビの音を直接補聴器で聞くことができます。テレビアダプター(18,000円税抜)を別購入して頂くことで、補聴器とテレビがワイヤレスで繋がるのです。直接補聴器に音が届くので、周囲の雑音に邪魔されず、テレビを楽しむことができます。

また、R4とG4は、補聴器を操作できるリモコンがセットでついてきます。リモコンを使うことで、音量調節を手元で簡単に行うことが可能。この、音量調節はリモコンだけでなく、スマホアプリでもできます。

そして、スマホアプリは、音量だけでなく音質調整やプログラム変更なども行うことができるのです。アプリには、補聴器を探す機能も搭載されているので、補聴器をなくした時でもスマホで探すことが可能。

このようにワイヤレス機能で使うことで、補聴器をより便利にあなたの生活に合わせて使って頂けますよ。

充電機能

R4とG4の充電機能は、約3時間のフル充電で約24時間稼働することが可能。また、電池の残量が少なくなると「充電してください」とイヤホンからアナウンスが流れます。アナウンスが流れることにより、知らずのうちに電池切れを起こす恐れがありません。充電切れになる前に対応することができますよ。

防水防塵保護機能

補聴器は精密機械のため水に弱く、汗などで壊れてしまう可能性があります。また日本は高温多湿の環境のため、湿気で補聴器が故障してしまうことがありました。

R4とG4は、優れた防水防塵を搭載しています。R4は、防水防塵国際保護等級IP68で、G4は、防水防塵国際保護等級IP57です。防水防塵国際保護等級というのは、機器の防水防塵レベルを等級に分けたものとなります。

IP57の等級テストは「粉塵の影響で動作や安全性に支障をきたさず、30分間水面下の使用でも水が浸入しない」ことが条件です。IP68は「完全な防塵構造で水面下の使用が可能」となります。IP68は防水防塵国際保護等級の最高等級になるのですよ。

このように、R4とG4は優れた防水防塵機能を搭載しているのです。日常でのほこりや、突然の雨でも問題なく使用して頂けますよ。

※完全な防水防塵構造ではありません。水に浸したり、洗ったりすることは避けて下さい。

デザイン性

ソリッドカラー

基本的に補聴器は、角張ったフォルムに、メタリックカラーが一般的です。しかし、R4とG4はそら豆のような丸みを帯びたフォルムと、ソリッドカラーが特徴。ソリッドカラーとは、メタルやパールなどの粒子が含まれていない、原色だけで組み合わせた色のことを言います。これは、毎日使う身近な眼鏡や洋服のように補聴器を使って貰いたいというデザイナーの思いが込められています。

R4は、従来のホワイトやダークブラウンは勿論、ボルドーやカーキなどお洒落なものまで10色から選択可能。

G4はホワイト、ベージュ、ダークグレーの3色で、別売りの落下防止ストラップは8色から選べます。幅広いカラーバリエーションで、従来の目立ちにくい色から、お洒落な色まであなたの好みの色を選ぶことができますよ

以上,パナソニックの最新補聴器であるR4とG4のご紹介でした。R4もG4も、ワイヤレス機能で煩わしい操作などの手間を省きます。また、形やデザインが優れているため、思わず自慢したくなる補聴器ですよ。

まとめ

まとめ

以上、パナソニックの補聴器についてご紹介させて頂きました。

パナソニックは、耳かけ型、耳あな型、ポケット型の3種類から、充電式の補聴器を販売。また、最新のR4とG4は、補聴器を使わない理由を解消した器種です。

このことから、パナソニックは、聞こえの悪い方のニーズを満たした補聴器を販売しているのですね。パナソニックなら、あなたの要望にあった補聴器がきっと見つかりますよ。

当記事があなたの参考になれば幸いです。

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