日本から世界まで、補聴器メーカー/会社についてご紹介

有名な

2019年7月5日更新

「有名な補聴器メーカーはどこ?」
「どこの会社が良いの?」

上記のようなご意見を、お客様からよく頂きます。

補聴器メーカーについて調べてみたは良いけれど、数が多くてよくわからない、馴染みのない会社名ばかりで覚えにくい、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、世界の補聴器約90%が、6社のメーカーから販売されているのはご存知でしたか?そのため、6社知れば、補聴器メーカーをほぼ網羅することになります。

とはいえ、6社調べるのは大変ですよね。できることなら、まとめて簡単に特徴を把握し、自分に合ったメーカーを選びたいところ…。

そこで今回、補聴器店のアドバイザーである私が、補聴器メーカーの特徴、おすすめ、日本の会社、選び方までご説明します。ここを見て頂ければ、あなたにぴったりの補聴器メーカーを見つけることができますよ!

まず、主要な補聴器メーカーについて把握しましょう。

この記事を書いた人
山田 元一(やまだ もとかず きこえのお助け隊
「最近聞こえが悪くなった…」このような悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。しかし、聞こえについて相談できる人や、機会はそう多くないのが現状。これまで補聴器の相談を100件以上承ってきた私が、補聴器や聞こえ全般に関する情報を余すことなくお伝えいたします。

<目次>

【ワイデックス、フォナック、オーティコンなど】世界の補聴器メーカー

6大補聴器メーカーとは?

下記は、世界で流通が多い補聴器メーカーをランキングにしたものです。1位のメーカーが、世界で最も補聴器の流通が多いメーカーになります。

1位:フォナック
2位:オーティコン
3位:シーメンス/シバントス
4位:GN リサウンド
5位:スターキー
6位:ワイデックス

上記のメーカーを合わせて、補聴器6大メーカーと言われています。世界の約90%の補聴器が、これらのメーカーから販売されているためです。

また、ワイデックスは2019年3月に、シーメンスの親会社であるシバントスと合併しました。シーメンスとワイデックス両社の新ブランドとして「WS Audiology」が成立。WS Audiologyは、補聴器メーカーの中でも3位の売り上げ規模となります。

ただ、両社とも日本国内の活動はこのまま継続するため、今回はシーメンスとワイデックスを分けた6大メーカーでご紹介します。

上記6社の最新の補聴器を知りたい方は「6大メーカー最新補聴器」を参照して頂ければ幸いです。


そして、日本メーカーは次の2社からご紹介させて頂きます。

・リオン/リオネット
・パナソニック(Panasonic)


リオンは、国内最大手の補聴器メーカー。パナソニックは、国内電機業界第3位です。やはり日本人にとって、国内製品の安心と信頼感は違いますよね。また、販売店が多いことや、日本の環境に対応した補聴器を販売していることも評価が高い理由のひとつです。

詳しくは【リオン、パナソニック】国内の補聴器会社でご説明します。

それでは、フォナックから順に各メーカーについてご紹介します。

フォナック(PHONAK)


フォナックは、1974年にスイスで誕生しました。親会社はソノヴァグループで、兄弟会社にユニトロンなどの補聴器メーカーがあります。

フォナックは、補聴援助システムロジャーが有名です。ロジャーは、遠方の音を拾う、ワイヤレスマイク。音を拾いたい場所に、ロジャーを置いておけば15mほどの距離でも、補聴器に音を届けることが可能です。例えば、教室の離れた場所でも、先生にロジャーを装着して貰えば、直接補聴器で先生の声を聞くことができます。

補聴援助システムロジャーと補聴器と合わせて使用することで、聞こえにくかった会議や学校などの場面でも、より音が聞こえやすくなりますよ。お子様や会議、会合が多い方におすすめです。

オーティコン(Oticon)

オーティコンは、1904年にデンマークで誕生しました。世界120カ国で、オーティコンの補聴器は使用されています。

オーティコンの補聴器のコンセプトは、ブレインヒアリングです。ブレインヒアリングとは、脳に余計な負担がかからないように、聞く労力を軽減すること。

脳の負担を軽減するために、オーティコンの補聴器は高速で音を処理します。高速で音を処理することで、脳が音をより理解しやすくなり、使用者は聞く負担を軽減することができるのです。opnシリーズでは、疲れやすさを20%軽減し、会話の覚えやすさを20%、会話の理解度を30%向上することに成功。

また、2019年6月にオーティコンは、opnシリーズの性能をさらに向上した、オープンSの販売を開始しました。オープンSは、オーティコンの最新器種となります。オーティコンの補聴器を使用すると、音を高速で処理して雑音を判別することが可能です。く労力を軽減したい方にオーティコンの補聴器をおすすめします。

シーメンス/シグニア(SIEMENS/Signia)


シーメンスは、1878年にドイツで誕生しました。2016年には、シーメンスの歴史を継承する新ブランドとして、シグニアという会社が創立しました。両社とも親会社は、本社をシンガポールに置くシバントスです。またシバントスは、オーディオサービス、レクストン、A&Mの子会社でも補聴器の販売を行っています。

シーメンスの特徴は、騒音下の聞き取りです。同社の補聴器を両耳で装用すると、騒音下では健聴者よりも2.1㏈~2.9㏈聞き取り力が向上したという臨床テストがあるほど。音が聞こえやすくなると、雑音の中から必要な音を選ぶ必要がなくなり、聞く労力も軽減されます。そのため、シーメンスの補聴器を使用すると、パーティーや街中でも疲れることなく、聞こえの良い音を楽しむことができますよ。

GN リサウンド(GN ReSound)


GN リサウンドは、1943年にデンマークで誕生しました。GN リサウンドは現在、世界100カ国以上に拠点を置いて活動しています。

同社はヘッドセットなどを製造している音響関連の会社です。音響関連の会社のため、音の処理技術は高度なもの。高度な音の処理技術で、同社の補聴器は、自然な音質を追求しています。その音声処理技術は、最近発売されたクアトロにも反映されています。

基本的に、聞こえが悪くなると高音域の音から聞こえにくくなります。高音域の音を聞くため一般的な補聴器は、音域を下げることで、高音域の音を聞きます。しかし音域を下げるため、本来の自然な聞こえではなくなります。

ですが、クアトロであれば音域を変えずに、音の出力レベルを高めることで高音域の音を再現します。これにより自然な音は保たれ、使用者は音楽などの豊かな音を楽しむことが可能です。

GN リサウンドの補聴器は自然な音質にこだわったメーカー。音楽などを楽しみたい人におすすめです。

スターキー(Starkey)


スターキーは、1964年にアメリカで誕生。レーガン大統領が、スターキーの補聴器を使っていたことで評判を呼びました。また、スターキーは超小型補聴器IICの先駆者でもあります

同社のIICは、極小パーツの組み合わせにより耳道の第2カーブまで挿入することが可能。耳の奥にすっぽり収まるので、耳の横からでも補聴器はほとんど確認できません。目立たない補聴器が欲しい人であれば、スターキーの耳あな型補聴器をおすすめします。とても小さい補聴器で目立ちにくいですよ。

ワイデックス(WIDEX)

ワイデックスは、1956年にデンマークで誕生しました。現在100カ国以上で、ワイデックスの補聴器が使用されています。

「いい補聴器をつくるためには、一切の妥協はしない」を理念に掲げ、そのこだわりが世界初の耳あな型フルデジタル補聴器を生み出しました。アナログからデジタルにすることで、高度な音の調整機能を搭載することが可能となったのです。

高度な音の調整機能によって、人の話し声を増幅したり、雑音を抑制したりすることができます。デジタル化することで、使用者は聞こえの良い音をきくことが可能です。ワイデックスのこのような功績は、アメリカのスミソニアン博物館で「人類の幸福に貢献する製品」として展示されていることでもわかります。

また、ワイデックスは2018年9月に最新補聴器として「イヴォーク」の販売を開始しました。イヴォークはAI機能を搭載した補聴器。AI機能で使用者の音の好みを記憶し、次からは環境に合わせて自動で音を切替します。ワイデックスの最新補聴器は、使えば使うほど、あなた好みに成長しますよ。

ここまでの6社全て、世界トップの補聴器メーカーとなります。日本国内の販売店でも、主にこの6社の補聴器を取扱いしていることが多いです。ただ、全てのメーカーを取扱いしている販売店は少ないため、気になるメーカーがあれば事前に店舗へお問合せされることをおすすめします。

次に国内の補聴器メーカーについてご紹介です。

【リオン、パナソニック】国内の補聴器会社

日本の補聴器メーカーは次の通りです。

リオネット/リオン
Panasonic
・マキチエ
・コルチトーン補聴器
・ニュージャパンヒアリングエイド
・オムロン
・オンキヨー&パイオニア

今回ご紹介する日本のメーカーは、リオネット/リオン とPanasonicの2社からご紹介します。 

次で、上から順に説明です。

リオネット補聴器/リオン

リオネットは、1948年に量産補聴器を発売して以来、補聴器を製造し続けている国内最大手のメーカー。リオネットは、防水タイプの補聴器を世界で初めて発売したことでも有名です。防水タイプの補聴器は、湿度の高い日本の環境で補聴器が壊れてしまうことに着目した、日本メーカーならではの着眼点から生まれた商品と言えます。

また、リオネットは独自の機能として、おまかせ回路があります。おまかせ回路とは、電池をどちら向きに入れても補聴器が動作する機能です。これにより、小さくて扱いにくい電池をスムーズに交換することができます。

リオネットは、全国に補聴器販売店があるのも特徴のひとつです。直営店のスタッフなので、商品内容も熟知しており、調整などもあなたに合わせて適切に行ってくれますよ!

パナソニック(Panasonic)

パナソニックの最初の補聴器は、1959年に発売したポケット型補聴器です。パナソニックは、使いやすく、手入れがしやすい補聴器が特徴。最新のR4シリーズでもそのパナソニックの特徴が表れています。

R4は充電式の耳かけ型補聴器です。R4のデザインは、そら豆のような丸みの帯びた形状となっています。本体に電池ブタやボタンの切り替えがなく、隙間がないので高い密閉性が確保できます。高い気密性を確保することによって、水滴やほこりで故障する恐れと、使用者の手入れの負担を軽減しました。音量を調整したいときは、リモコンで簡単に行うことができます。2017年のグッドデザイン賞を受賞しました。

また、パナソニックは、東京、大阪、横浜の3か所に直営店があります。取扱店は日本に1028店舗存在。国内各地にパナソニックの直営店や取扱店があるので、購入や相談、点検など身近な店舗で簡単に行えますよ。

以上、日本の補聴器メーカーでした。日本メーカーの補聴器は、ご高齢の方でも取扱いしやすい補聴器。補聴器の取扱いを楽に行いたい方に、日本のメーカーをおすすめします。

「メーカーが変わると、何が違うの」
「結局どこが良いの?」


ここまでの説明で、上記のように思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。各メーカーの特徴は把握したけど、具体的に何が違うのかよくわからない、このような方もいらっしゃるかと思います。

そこで、メーカーの選び方について次でご説明です。

【選び方】メーカーによって違いはあるの?


結論から申し上げますと、基本的にどのメーカーの種類を選んで頂いても、聞こえ改善の効果は発揮します。また、各メーカーを比較してみても、一般的な性能や金額に大きな違いはありません。

ただ、「音の聞こえ」はメーカーによって異なります。なぜなら、メーカーによって難聴改善の考え方が違うためです。オーティコンは、脳が聞き取りやすい音が難聴の改善に繋がると考えています。一方、健聴者と同じように原音に近い音を届けるほうが難聴の改善に繋がるというメーカーもあるのです。

このように、難聴を改善する考え方が違うと音の処理方法も変わり、聞こえ方も違うのです。どのメーカーの音が良いのかは、あなたの好みで違ぶことになります。各メーカーのカタログで機能を比較してみたり、実際に販売店に行って試聴してみたりすることがおすすめです。

とはいえ、自分ひとりでメーカーを決めるのはとても大変。ある程度メーカーを絞って検討したいですよね。そこで、弊社がおすすめするメーカーを、次にご紹介します!

おすすめのメーカーは、シーメンスとGN リサウンド

きこえのお助け隊がおすすめするメーカーは、次の2社です。

・シーメンス(シバントス)
・GN Resound

最初はシーメンスからご紹介します。

シーメンスをおすすめする2つの理由とは?


シーメンス(シバントス)をおすすめする理由は、次の2つです。

・騒音下での聞き取り
・会話を楽しむことができる

次で、上から順にご説明します。

騒音下での聞き取り

上記でも申し上げましたが、シーメンスをおすすめする理由は、騒音下での聞き取りが強いためです。同社の補聴器を両耳で装用すると、騒音下では健聴者よりも2.1㏈~2.9㏈聞き取り力が向上したという臨床テストがあります。シーメンスの補聴器なら、パーティーや街中でも楽に会話を聞き取ることができますよ。

会話を楽しむことができる

シーメンスは、「思わず話したくなる」補聴器を販売しています。会話を楽しむためにシーメンスの補聴器では、次のようなテクノロジーを搭載しています。

・全自動ダブルピント調整:話し相手に自動でピントを合わせ、騒がしい中でも相手の声が聞き取りやすいです。
・会話強調機能:会話が強調し、雑音を抑制。自然に会話が聞き取れます。

上記の機能を搭載した補聴器は、自動で音を調整するので、使用者は補聴器の存在を忘れて会話を楽しむことができます。

また最新のNxシリーズでは、OWN VOICE POROCESSING(OVP)機能を搭載。OVPは、自分の声を抑制し、相手の声を強調します。従来の補聴器では、自分の声も拾い増幅していたので、会話の邪魔となっていました。しかし、OVPが搭載した補聴器なら、自分の声に邪魔されることなく、会話を楽しむことができますよ。

シーメンスの補聴器は、騒音下での聞き取りもスムーズ。これまで以上に、楽に会話を楽しむことができます。補聴器を忘れて、会話を楽しみたい人におすすめです。

次に、GN リサウンドをご紹介します。

GN リサウンドをおすすめする2つの理由とは?


GN リサウンドをおすすめする理由は、次の2つです。

・自然な聞こえ
・スマート補聴器

次で、上から順にご説明します。

自然な聞こえ

GN リサウンドの補聴器は、自然でかつ聞こえの良い音を聞くことができます。補聴器は、音をいったん処理するので、どうしても音に違和感があります。しかし、GN リサウンドは音響関連の会社のため、人間の耳の機能や、音と言語、無線技術などの独自の研究データがあります。その技術を組み合わせることで、自然な聞こえを再現することが可能です。音響関連の会社であるGN リサウンドだからできる技術です。

スマート補聴器

GN ReSoundは、スマート補聴器でも有名なメーカーです。スマート補聴器は、一般的にスマートフォン(スマホ)と連携する補聴器のこと。ただ、スマホと連携するだけでなく、補聴器の装用を快適にするために、次の4つの機能を搭載しています。

・スマート音声処理:快適な音質に補聴器が自動で変更
・スマートデザイン:着け心地が快適で目立たない、そして壊れにくいデザイン
・スマート連携:スマートフォンや、外部機器との連携
・スマートアプリ:音量の調整、遠隔サポートなどがアプリで行える機能

スマート補聴器なら、周囲の音環境を自動で判断、切り替えするので、使用者に負担がかかりません。もし、音量が物足りないと感じたときは、スマホで簡単に調整が可能です。また、それだけでなくスマホを通じて、置き忘れた補聴器を探すことや、自宅にいながら遠隔サポートでプロの調整を受けることもできます。

従来の補聴器の性能を、さらに発展させたのがスマート補聴器。GN リサウンドの補聴器なら、音質も良く、もっと快適で便利に補聴器を使用することができます。

シーメンスは、周囲の環境に左右されず、会話がしやすい補聴器。GN リサウンドは、自然な音質で補聴器をもっと簡単に使うことができますよ。

以上、補聴器メーカーについてご紹介してきました。最後に今までの内容を簡単に振り返りましょう。

まとめ


下記が、今までの簡単なまとめです。

・フォナックは、世界シェア1位の補聴器メーカー
・オーティコンの補聴器は、脳の負担を減らして聞く労力を軽減できる
・シーメンスの補聴器は、聞く負担を軽減して、会話をより楽しめる
・GNリサウンドの補聴器は、原音に近い音を楽しめる
・スターキーは、超小型補聴器IICが有名
・ワイデックスの最新補聴器はAI機能を搭載した「イヴォーク」
・リオンは、国内最大手の補聴器メーカー
・パナソニックの補聴器は、取り扱いがしやすい

上記のポイントを抑えて頂くと、あなたの聞こえにあったメーカーを探すことができますよ。

また、弊社では、シーメンス(シバントス)とGN リサウンドの補聴器を、1週間無料レンタルしています。

きこえのお助け隊のお申し込みは、下記から頂ければ幸いです。

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