2023年11月28日にシグニア補聴器から2年ぶりの新シリーズであるIXが登場しました!
今回、IXシリーズについて性能、形状、値段までご紹介します。
※当記事は2023年11月28日の情報です。
シグニア補聴器とは?
シグニアは、140年の歴史を持つシーメンスから生まれた、6大補聴器メーカーの一つです。
会話に関する機能は抜きんでており、騒音下では健聴者よりも聞き取りが向上するというデータもあります。また、周りの声を増幅しても自分の声を大きくしないOVP機能もまた同社独自の機能として有名です。
このようにシグニアは会話に長けた補聴器を製造しており、今回のIXシリーズもまた聞き取りに優れた補聴器となっています。
シグニア最新IXシリーズ
シリーズの違いは、搭載されているプロセッサ(コンピューター)にあります。プロセッサは音声の分析処理を担当する、いわば補聴器の心臓部です。新しいシリーズほど最先端の技術が取り入れられ、前シリーズより高度な音声処理が可能になります。今回のIXでは、毎秒1,000回の音を分析し、音から192,000個のデータを収集して言葉を捉えます。このような膨大な音データから適切に音を捉える技術をIXシリーズでは「ロックオン」と名付けています。
ロックオン機能
ロックオン機能とは、文字通り「捉える」機能です。そして、ロックオン機能は「ワードロックオン」と「スピーチロックオン」の2つで成り立っています。
ワードロックオン
言葉のすみずみまで余さず取り込むのがワードロックオン機能(言葉明瞭化)です。音はプロセッサに波形で取り込まれますが、プロセッサの性能次第で取り込まれる音データの量が異なります。
音の情報量が減ると、手がかり言葉の初め(言い出し)や輪郭がぼやけて聞き取りにくくなります。佐藤さんが加藤さんに聞こえたり、白いが広いに聞こえたりすることがあります。
しかし、ワードロックオンがあれば、取りこぼしがちな言い出しや子音等をより正確に再現できるので、使用者はより言葉をくっきりと明瞭に聞こえるようになります。
スピーチロックオン
動いても、何人でも、声を補足するのがスピーチロックオン機能(会話補足)です。基本的に補聴器は話し相手がいる正面の音をメインに処理します。
1対1の正面での会話では聞こえが良いのですが、相手が複数で動いていると補聴器は必要な音を補足できず、必要な会話を聞き逃してしまうことがありました。
スピーチロックオンがあれば、動き回る複数の人間を補聴器が的確に捉えて会話を補足。話し相手の声を増幅し、周囲の音を抑制するので、聞き取りが向上します。 ロックオン機能があれば、私たちはどんな場所でもしっかりと人との会話を楽しむことができます。
実際に、この機能により言葉の聞き取りが25%向上したというデータも報告されているそうです。
耳かけ型と耳あな型から販売
IXシリーズは耳かけ型のPureCharge&Goと耳あな型のSilk Charge&Goの2種類から選べます。どちらも充電式で、シグニアでは人気のある形状です。
各形状について簡単にご紹介します。
PureCharge&Go IX
PureCharge&Goは充電式耳かけ型補聴器です。耳かけ型の中でもRICと呼ばれる形状で、本体が小型なことが特徴です。
また、耳かけ型は耳穴型よりも高性能なことから、現時点でシグニア史上最も高性能な補聴器がPureCharge&Go 7IXになります。
そして、今回のIXシリーズから本体のスイッチが触ってわかりやすいよう設計に変更され、ユーザーに寄り添った改良が進められています。
Silk Charge&Go IX
Silk Charge&Goは充電式耳穴型補聴器です。AXのリリース時よりもさらに小型になり、今回のIXシリーズでは約1㎝まで小型に改良されています。
ほとんど外耳道に本体を装用するので、耳穴を横から見てもほとんど補聴器が見えません。「見えない補聴器が欲しい」というお客様におすすめしたいのがSilk Charge&Go IXです。
また、耳あな採取を必要としない既成型なので、購入前にお試しできるのも魅力の一つです。
※お試しを行っていない店舗もあります。
IXシリーズの値段
PureCharge&GoとSilk Charge&Goは同じ値段で、下記の価格となります。
片耳価格 | 両耳価格 | |
---|---|---|
7IX | 634,000円 | 1,224,000円 |
5IX | 444,000円 | 844,000円 |
3IX | 309,000円 | 574,000円 |
※充電器44,000(税込)を一式にした金額。両耳購入の場合は充電器は1台、補聴器本体は非課税
クラスとは?
性能と搭載機能の違いによってシリーズの中でもクラスに分けられています。
例えば7クラスのチャンネル数は48chですが、5クラスだと32ch、3クラスであれば24chとクラスが下がるにつれてチャンネル数が少なくなります。
このように高いクラスほど性能が良く、活用できる場面が広がります。
まとめ
シグニアシーメンスのIXシリーズは、最新の技術を駆使して、日常生活における聴覚の質を大きく向上させる製品です。
きこえのお助け隊では、この最新のIXシリーズを取り扱っています。
興味のある方はぜひお問い合わせください。