補聴器を使い始めるタイミング(補聴器の適応)

私たちは、「見え方」については視力が落ちてきたら見えにくさを感じるだけではなく、視力のレベルによっては運転免許の取得条件に該当することもあって、自分自身で視力を把握している方も多く、他の人の視力を聞いて自分と比較することは難しくないと思います。

では、「聞こえ方」はどうでしょうか。
残念ながら自分自身の聴力を把握している人は殆どいないと思います。

みなさんも健康診断で視力も聴力も検査する機会はありますが「視力」については、1.2とか0.9とか数値で記録されていて運転免許では両眼で0.7以上と条件もあります。

これに対して、「聴力」の場合は正常(問題なし)、要再検査のコメントはあっても視力のような数値で記録されていることは、ほとんどないと思います。また、運転免許のような比較的取得率の高い資格においても「聴力」の条件は殆ど聞いたこともありません。

加齢に伴う難聴は自分でも気が付きにくい程、聴力が徐々に低下していくものですが、突然聞こえなくなったり痛みを伴ったりする訳ではないので聴力検査や補聴器を検討することについて「自分はまだ大丈夫」と先延ばしにしている方も少なくありません。

このような事から、実際に補聴器を使い始めるタイミングはなかなか見極めにくいものですが、タイミングをつかむためにもどのような心掛けが大切か紹介していきます。

健康診断よりも具体的な聴力測定を定期的に受けてみる。

まずは、視力の把握のように聴力についても数値で記録してもらう事が大切です。

しかしながら、視力については一般的に一つの指標で測定するのに対して聴力の場合は健康診断でも2種類(1000Hz、4000Hz)の信号音で測定していますが、厳密には8種類以上の信号音で、尚且つ測定補法も厳密には片耳に対して2通りの測定(気導聴力、骨導聴力)を行います。よって測定時間も視力測定よりも大幅に時間を要します。

そのため健康診断では実際の聴力を記録せずに、後に紹介する聴力レベル(難聴のレベル)以内の信号音で測定して正常(問題なし)、要再検査のコメント記録になっている場合が多いのです。

ただし、そこまで厳密でなくても自分の聴力のレベルのおおまかな把握については気導聴力で4~5種類の信号音の測定でも数値記録することは可能です。

「聴力」が数値で把握できれば、最もわかりやすく、補聴器を使い始めるタイミングの目安をつかめると思います。実際にWHO(世界保健機構)と日本聴覚医学会では表現の違いはありますが補聴器推奨の基準が設定されています。

  1. WHO(世界保健機構)→41dB以上の聴力レベルの難聴者
  2. 日本聴覚医学会  →中等度難聴者(聴力レベル40dB以上70dB未満)

どちらも約「40dB」を超える場合に補聴器の使用が勧められています。

感覚的に「40dB」という状態は、普通の声の大きさで会話していて聞き間違いや聞き取りにくさを感じるレベルです。あくまでも目安ではありますが、年齢が60歳以上の方で自分の聴力を数値で把握していない人は、定期的な聴力測定をお勧めいたします。

自分の日常生活で聞こえに不都合が生じていないか確認する。

聴力測定での数値と実際に本人が感じている聞こえの感覚は、個人差があり、必ずしも一致するわけではありません。

特に難聴に対しての正しい理解が出来ていない場合は測定結果を認めたくない方がたくさんいるような気がします。また、測定結果以上に日常生活で聞こえに不都合を感じている方も少なくありません。

何度も述べていますが、加齢に伴う難聴は自分でも気が付きにくい程、聴力が徐々に低下していくものですが、突然聞こえなくなったり痛みを伴ったりする訳でもなく自覚しにくいものです。

そのため、家族の方や周りの人が声を大きくして対応している場合も多く見受けられます。大きな声なら自分も不都合は感じないので気が付かず、逆に家族や周りの人が疲れてしまって不都合を感じているかもしれません。

もし、少しでも心当たりがあれば家族の方や周りの人に確認してみるのもよいと思います。

他にもあくまで目安ではありますが、下の項目に当てはまるようなことが一つでもあれば補聴器の使用を検討し始めても遅くはないと思います。

参考に確認してみてください。

  1. 日常生活の会話で聞き間違いが増えてきた気がする。
  2. 会話の聞き返しが増えた気がする。
  3. 挨拶や呼びかけられたことに気が付かないことがある。
  4. 周りの音が気になって、会話に集中できなくなってきた。
  5. テレビの音量が大きいといわれる。
  6. 周りの人が自分に対しておこり口調で話しかけてくる。
  7. 電話の声が聞き取りにくくなった気がする。

自分は補聴器を使い始めたほうが良いかどうか?
本当に効果はあるのか?
うまく使えるのか?
など、なかなか判断が難しいと思います。

少しでも「きこえ」について気になることがあれば、まずは耳鼻科医に受診することが大切です。

「聞こえのお助け隊」では、聴力測定はもちろん聞こえのご相談から、ご自身に合った補聴器を使っていただけるように、補聴器選びのお手伝いをしています。

どうぞお気軽にお問い合わせの上ご相談ください。

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