日常生活のほとんど人と過ごす補聴器は、常に水の危険性に晒されています。特に高温多湿の環境である日本では湿気問題を避けられません。そこで大切なのが補聴器の乾燥です。
乾燥剤は色が変わったら交換時期
補聴器の乾燥剤はお菓子にもよく用いられるシリカゲルです。乾燥剤の寿命は3ヶ月ほどで、中のシリカゲルの色が変われば交換時期となります。青からピンクに変わることが多いです。
寿命を迎えた乾燥剤は吸着率が下がるので色が変わり次第交換するようにしてください。
乾燥剤はどこで買えるの?値段は?代用品は?
補聴器販売店で乾燥剤を購入できます。乾燥剤の値段ですがメーカー品であれば乾燥ケースとのセットで約1000円、詰め替え用シリカゲルは180円ほどです。
また、お菓子に入っていたシリカゲルを補聴器用乾燥剤として再利用される方もいらっしゃいますが、あまりおすすめしません。一度お菓子に使用していた乾燥剤は塩分や糖分などがシリカゲルに吸着している可能性があるためです。
その塩分や糖分が補聴器のマイクやレシーバーに付着すると部品を劣化させることがあります。シリカゲル自体はホームセンターや100円均一、ドラッグストアで販売していますので代用品はそちらをお買い求めください。
補聴器乾燥機もある
乾燥カップ以外の乾燥方法として補聴器乾燥機があります。補聴器乾燥機は最近ではどのメーカーも取り扱いしていて値段は10,000円ほどです。機械なので乾燥剤不要で、シリカゲルよりも短時間かつ強力に乾燥を行います。
種類によってはUV除菌機能を搭載している機種もあり、乾燥剤にかかる手間やコストをなくしたい方、補聴器を清潔に使いたい方に補聴器乾燥機がおすすめです。
まとめ
近年では防塵防水に優れたIP68規格の登場で水による故障は少なくなりました。
とはいえ、本体にヒビや隙間があればそこから湿気が入ります。故障のリスクを減らすためにも「補聴器の乾燥」を気にして頂けますと幸いです。