「家族の聞こえが悪いけど、どうすれば良いかわからない」
「両親といえどもデリケートなきこえの問題に踏み込めない」
今回、身近な人の聞こえが悪いと感じた時にするべきことをご紹介します。目次の順番でご説明するので、お好きなところからどうぞ!
<目次>
- 家族が難聴かもしれないと思った時に確認するポイント
- 難聴の場合はどうすれば良いの?
- 高齢者の難聴はなぜ発症するの?
- 本人は難聴に気付いていない?
- 様子見はだめなの?
- 難聴について切り出しにくいと思ったら
家族が難聴かもしれないと思った時に確認するポイント
- ついつい声が大きくなってしまう
- テレビの音量が大きい
- 聞き間違いが多い
- チャイムや体温計の音が聞こえていない
このような聞こえは、補聴器が必要な難聴の可能性があります。 当てはまる項目があれば、次の章にお進み頂けますと幸いです。
難聴の場合はどうすれば良いの?
結論は耳鼻咽喉科に行くことがおすすめです。難聴と一口にいっても、難聴の原因によっては薬や手術で治る可能性があるためです。
手術や薬で改善される可能性がある難聴は、耳垢詰まりや中耳炎などです。難聴だからといって、すぐに通販などで補聴器を購入するのはやめておきましょう。
まずは耳鼻咽喉科で難聴の原因を調べてもらうことをおすすめします。
高齢者の難聴はなぜ発症するの?
加齢によって細胞が減少することが原因です。耳の奥には音を集める有毛細胞という細胞があり、歳をとると減少して聞こえが悪くなるのです。
また有毛細胞は生えている場所で拾う音域が違い、基本的に高音域を拾う細胞から早く減少していきます。
そのため、高齢者の難聴は高い音ほど聞こえにくい傾向にあります。
本人は難聴に気付いていない?
聴力低下は30代からゆるやかに始まります。急激に変化しないので当事者はなかなか気づきにくいです。
また、周囲が声を大きくしたり、ゆっくり喋ったりと注意をするので、ますます自覚が遅れます。
自覚することで、補聴器を意識するきっかけに繋がるので、まずは本人に難聴を気付いてもらうことが大切です。
様子見はだめなの?
基本的に、自然に聞こえが改善することはないので、難聴対策は早いほど良いです。
聞こえを悪くすると、認知症を発症するリスクも同時に高まります。それだけでなく、交通事故などの危険にもさらされます。
難聴には様々なリスクがあるのです。そのため、まずは耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
難聴について切り出しにくいと思ったら
きこえはデリケートな問題をなかなか切り出せないという方も多いです。
切り出しにくい方は、音に関する話題から、きこえの問題に繋げることをおすすめします。
「テレビの音はお隣さんに聞こえるから〇〇(音量の数字)以内にしておいてね」
「体温計の音がなったら教えてね」
上記のように、音に関する話題は当事者自らが気づくきっかけになります。最近では、モスキート音で聞こえをチェックするアプリもありますので、ご家族と一緒に楽しみながら聴力チェックするのもおすすめです。
また、補聴器の装用を嫌がる方もいらっしゃいます。下記の記事は補聴器を嫌がる理由と解決方法についてご紹介した記事となりますのでこちらもご参考して頂けますと幸いです。
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