2019.7.24更新
※命にかかわる危険な耳鳴りもあります。耳鳴りを感じたら、病院に行くことをおすすめします。
人口の約1割、難聴者の約9割が患わっていると言われる耳鳴り。
「耳鳴りが煩わしいけど、どうしたら良いかわからない」
上記のような切実なお悩みから、このページに辿りついた人も少なくないはず。
実は、耳鳴りは誰でもできる簡単な方法で改善できる可能性があるのはご存知でしたか？耳鳴りの原因によっては、生活習慣を整えるだけで改善する可能性があります。
今回、耳と関連の深い補聴器店に勤める私が、耳鳴りの原因、病気、対策方法などをご紹介します。耳鳴りについて知ると、適切な方法で音を抑えることができますよ。
最初に、耳鳴りの種類と仕組みについてご紹介します。
＜目次＞
耳鳴りの種類
耳鳴りの種類は、大きくわけて次の2種類です。
| 種類 | 症状（聞こえ方） | 原因 |
| 他覚的耳鳴り | コツコツ、ドクドク、ザーザー、パカパカ | 耳の周りの筋肉の痙攣、血管異常など |
| 自覚的耳鳴り | キーン、ジーン、ブーン、ゴー | 難聴、メニエール病、など |
他覚的耳鳴りは、本人以外でも聴診器などで聞くことができます。原因としては、耳の周りの筋肉の痙攣や、血管の異常が挙げられます。次に自覚的耳鳴りは、難聴やメニエール病などが原因のひとつです。耳鳴りに悩まれている8割から9割が、自覚的耳鳴りと言われています。
最初に他覚的耳鳴りからご説明します。
他覚的耳鳴り
中耳や耳の近くにできた血管の異常が、他覚的耳鳴りの原因になることがあります。一般的に「コツコツ」「ドクドク」というような音が特徴。症状として、拍動音（心臓の音）が聞こえるなどがあります。
他覚的耳鳴りの原因
他覚的耳鳴りを引き起こす病気の一例は、次の通りです。
・脳動脈瘤
・血管腫瘍
・聴神経腫瘍
・耳の周りにある筋肉の痙攣、など
他覚的耳鳴りの原因に、血管に関する病気が挙げられます。大きくなった動脈瘤や腫瘍が、聴神経を圧迫し他覚的耳鳴りを引き起こすのです。
血管の異常は、加齢や高血圧、遺伝などが原因です。加齢や高血圧で、血管の壁が堅くなると血液がスムーズに流れなくなるのです。最悪の場合、血管が破裂し死亡する恐れがあります。動脈瘤の治療法としては、血圧のコントロールや、人工血管などが挙げられます。聴神経腫瘍の治療は、ガンマナイフと呼ばれる放射線治療が一般的です。
その他の他覚的耳鳴りの原因として、アブミ骨筋や鼓膜張筋の痙攣などが考えられます。アブミ骨筋と鼓膜張筋は、耳にある筋肉のひとつです。耳の筋肉が痙攣をおこすことで、他覚的耳鳴りを発症。痙攣する原因として、疲労やストレスなどが挙げられます。疲労やストレスで耳鳴りを起こしている場合は、睡眠などで体を休めることで改善する可能性があります。
ここまで、他覚的耳鳴りを発症させる病気についてご説明してきました。一般的には他覚的耳鳴りは、血管の異常などで引き起こしているケースが多いです。そのため、血流を整えることで他覚的耳鳴りを対処・予防できることがあります。
次に、他覚的耳鳴りの対処法をご説明します。
他覚的耳鳴りの対処・予防法
他覚的耳鳴りの原因として、血管の異常があります。そのため、血管のバランスを正常に保つことが大切。血管のバランスを崩す要因は、次の通りです。
・高血圧
・肥満
・たばこ
・運動不足
上記の要因を、できる限り避け規則正しい生活を心がけましょう。また、食事でも血流を整えることができます。
血流を良くする食べ物は、次の通りです。
| 成分 | 食物 | 作用 |
| クエン酸 | お酢・梅干し | 血小板の増加を防ぐ |
| DHA | 青魚（イワシ・サバなど） | 血管の弾力性を高める 赤血球の柔軟性の向上 |
| ナットウキナーゼ | 納豆 | 血栓そのものを溶かす |
この他にも、血液の流れをよくする食材として、ビタミンEとCやポリフェノールなどが挙げられます。ひとつの食材に偏らないように、バランスよくメニューを組み込むことがおすすめです。
以上、他覚的耳鳴りのご説明でした。他覚的耳鳴りは生活習慣を整えることで改善・予防する可能性があります。
ただ、聴神経腫瘍のように手術を要する病気もあるため注意が必要です。
自覚的耳鳴り
自分のみ自覚できる耳鳴りを、自覚的耳鳴りと言います。「キーン」「ジー」という音が特徴。自覚的耳鳴りが発症する原因の多くは解明されていませんでした。しかし、最近では研究も進みいくつか解明されている原因もあります。
次で、ご説明します。
自覚的耳鳴りの原因
自覚的耳鳴りの原因は下記の通りです。
・病気
・耳の異物
・自立神経の乱れ
・難聴
次で、上から順にご説明します。
病気
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| 病気 | 症状 | 原因 |
| メニエール病 | めまい（約30分から6時間） | 過労やストレスによる、耳の中のリンパ液の増加 |
| 中耳炎 | 耳痛、耳漏、発熱、難聴、めまい | ウイルスや細菌、鼻水などによる耳管粘膜の腫れ |
| 脳梗塞、脳出血 | めまい、嘔吐、手足のしびれ | 高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈、喫煙 |
上記の病気が原因で、耳鳴りを発症することがあります。
脳梗塞や脳出血など、命に係わる危険な耳鳴りもございます。また、中耳炎やメニエール病などを放置しておくと、耳鳴りが固定してしまう可能性も…。重症化してしまう前に、早急に病院の治療を受けられることをおすすめします。
耳の異物
耳垢溜まっている、虫や異物が耳に入り込んでいる場合、耳鳴りを起こすことがあります。耳に異物が入っていると、「ガサガサ」「コトコト」という音がします。自分でとると危険もありますので、耳鼻科で取り除いてもらうことがおすすめです。
自立神経の乱れ
自覚的耳鳴りは、自立神経の乱れで発症することがあります。自立神経は、全身の器官をコントロールしている神経。自立神経が乱れると、神経の伝達がうまくいかず耳鳴りを引き起こすのです。自律神経の乱れは、生活習慣が原因のひとつ。そのため、自立神経の乱れによる耳鳴りは、生活習慣を整えると改善することがあります。
難聴
難聴があると耳鳴りを発症することがあります。実は、聞こえの悪い方の約9割が耳鳴りを患っているのはご存知でしたか？脳が音を作り出していることが原因に挙げられます。
脳は難聴によって音が聞こえにくくなると、もっと音を拾おうと感度（電気信号）を増幅します。これが繰り返されると、そのうち音がなっていないのに、電気信号を増幅するようになるのです。この電気信号の反応が、音が鳴っていると勘違いし、耳鳴りに繋がります。
難聴が原因の耳鳴りの場合、補聴器を装着すると改善することがあります。理由は後ほど「難聴が原因の耳鳴りは、補聴器がおすすめ」でご紹介です。
上記でご紹介させて頂いた自覚的耳鳴りは、治療を受ければ改善する可能性があります。命に係わる耳鳴りもありますので、耳鳴りを感じたら病院に行くことがおすすめです。
ただ、耳鳴りの多くは、原因不明。そのため、医師の受診を受けても解決しないことも…。原因不明で適切な耳鳴りの治療が受けられない場合、生活習慣や音響療法などで改善することがあります。
詳しくは次でご紹介です。
自覚的耳鳴りの対処・予防法
耳鳴りの原因によって、次の方法で改善する可能性があります。
・生活習慣を整える
・音響療法
・薬物療法
次で上から順にご説明します。
生活習慣を整える
自律神経の乱れによる、自覚的耳鳴りは生活習慣を整えることで改善する可能性があります。
自立神経を整える方法としては、次の通りです。
・ストレスを解消する
・質の良い睡眠をとる
・自立神経を整える食事をとる
次で上から順番にご説明します。
ストレスを解消する
ストレスの原因を避けることがおすすめです。とはいえ、生活の中でストレスを避けることはなかなか難しいですよね。ストレスの解消法として、生活の中に趣味の時間を作る、運動をするなどが挙げられます。また、心理カウンセラーなどの心療療法で解消する方法もあります。
質の良い睡眠をとる
睡眠時間が少ない人は、睡眠時間の確保をする事が大切です。また、睡眠時間を確保できている方でも、翌朝疲れが取れていない場合は、質の良い睡眠がとれていない可能性があります。睡眠前にTV、携帯の利用を控え、疲労を少なく寝るようにしましょう。まくらの高さや寝具などを見直しするのもおすすめです。
自律神経を整える食事をとる
自立神経を整える食材として、ビタミンB郡が有名です。その中でも、Ｂ1・Ｂ12・Ｂ16は脳や神経細胞の活性化をさせるのでおすすめ。B1・B12・B16は、豚肉、レバー、大豆、ゴマ、バナナ、マグロ、サンマ、魚介類などに含まれています。
音響療法
耳鳴りを軽減する器械として、サウンドジェネレーター（耳鳴り治療器）があります。サウンドジェネレーターは、少量の音を鳴らすことで、耳鳴り気にならなくする器械です。耳鳴りは静かな環境ほど気になり苦痛に感じますが、ある程度音があると気になりません。
形は耳かけ型補聴器と似た形状をしています。そのため、聞こえが悪い方はサウンドジェネレーターと補聴器の併用はできませんでした。しかし、最近では、サウンドジェネレーターの機能が付加された補聴器が販売されています。
薬物療法
薬局などで耳鳴りを抑える薬、漢方が販売されています。また、血流を整えるビタミン剤や精神安定剤、抗うつ剤などでも耳鳴りを緩和させることが可能なこともあります。
上記のように、日常生活の工夫で自覚的耳鳴りを改善する可能性があります。
また、耳鳴りの原因が難聴の場合、補聴器の装用がおすすめです。耳鳴りを緩和し、聞こえを改善できるかもしれませんよ。
詳しい理由を次でご紹介します。
難聴が原因の耳鳴りは、補聴器がおすすめ
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※補聴器を購入前に必ず医師とご相談下さい。
上記でもご説明させて頂きましたが、耳鳴りの一因は難聴でした。聞こえが悪いために、脳が音を作り出しているのです。そのため、補聴器で本来の聞こえを取り戻すことで、脳が音を拾う感度を下げます。
また、補聴器の装用で耳鳴りの音が気にならなくなるという効果もあります。環境音や話し声が聞こえると、耳鳴りの音よりも他の音に意識が逸れるのです。
研究よると、普段耳鳴りを感じていない人を無響音室に閉じ込めると、約90％の人が耳鳴りを感じたというデータがあります。このことから、ある程度音があったほうが、耳鳴りは聞こえにくくなる可能性があるのです。
そして、最近ではサウンドジェネレーターの機能を搭載した補聴器が販売されています。サウンドジェネレーターを搭載した補聴器を選ぶことでより効果的に耳鳴りを抑制することができますよ。
そのため、難聴が原因の耳鳴りには、補聴器がおすすめです。耳鳴りだけでなく、聞こえも同時に改善することができますよ。
とはいえ、実際に補聴器で耳鳴りが改善されるか不安ですよね。できることなら、購入前に効果を確認したいところ…。
そこで購入前レンタルサービスがある、弊社のきこえのお助け隊について紹介します。弊社のサービスを利用されると、耳鳴りの改善効果を確認してから購入に進むことができますよ。
次で、きこえのお助け隊についてご紹介します。
きこえのお助け隊を利用しよう。
基本的に弊社のサービスは、補聴器本体の付属品の購入代金以外はお金を頂いておりません。そのため、カウンセリング中に補聴器を使用して聞こえと耳鳴りが改善されなかった場合のお金は不要です。
また、弊社の取扱いメーカーのひとつである、シーメンスはサウンドジェネレーター機能を搭載した補聴器を販売しております。サウンドジェネレーター機能で効果的に耳鳴りを抑制することができますよ。
そして、短時間の使用だけでは判断できない方であれば、1週間の無料レンタルサービスもしくは、1ヶ月の無料返品サービスを行っております。
無料レンタル・返品サービスのメリットは次の通りです。
無料レンタル・返品サービス
補聴器1週間無料レンタルサービスは、効果を確認してみたい器種を1週間レンタルして頂けます。もし、レンタル期間中に補聴器が生活に合わない、耳鳴りが改善しないようであれば器種をお返し頂いて終了です。費用は一切かかりません。また1週間より長く補聴器を試してみたい方は、1か月返品無料サービスがおすすめ。補聴器購入後1か月以内なら無料で返品できるサービスとなります。
実際に補聴器を使用してみないと不安、購入する器種を試してみたいそのような方に人気です。この2つのサービスで、購入後の補聴器から音が聞こえないなどのトラブルを未然に防ぐことが可能。お客様にも安心して購入に進んでいただけます。
※1週間無料レンタルサービスと、1か月無料返品は併用することはできせん。
また、きこえのお助け隊は全国対応。全国対応は、次のような方に便利です。
全国対応
「遠くに離れて暮らす、両親の補聴器を調節してほしい」
「近くに補聴器店がない」
お店をもたないきこえのお助け隊だから、どれだけ離れた場所でもお伺いすることができます。また、全国展開だから離れて住む両親や親せきの補聴器の相談・調節依頼も簡単です。遠くに暮らすご両親や親せきが、聞こえにくい上に、耳鳴りに悩まれているのは不安ですよね。
とはいえ、知らない土地の補聴器店を探すのは大変なもの…。しかし、きこえのお助け隊は全国展開だから、近くのスタッフがすぐにかけつけることが可能です。補聴器の使用者だけでなく、ご家族の方も安心のサービスです。
きこえのお助け隊は、このような実績が評価され補聴器累計販売台数は10万台を達成しました。10万台達成という実績を基に、あなたの耳鳴りを改善する、補聴器を一緒にお探しします！
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