初めて補聴器を購入する方はカタログを見るのも一苦労ではないでしょうか?シリーズやクラスの違いでたくさんの器種が展開されているためです。クラスやシリーズの違いで何が変わるのかなんてわかりませんよね。
そこで今回、メーカーのカタログでよく見るシリーズとクラスについてご説明します。
今回は6大補聴器メーカーに絞って説明しています。6大補聴器メーカーは「日本から世界まで、補聴器メーカー/会社についてご紹介」の記事をどうぞ!
機種名は3つの単語からできている
基本的に補聴器の器種名は「メーカー」「シリーズ」「クラス」の組み合わせです。シバントス/シグニアはそれに補聴器の形状名も加わります。
例)Signia+Ax+7
例)リサウンド+ワン・マリー+9
メーカー
メーカー名は器種の一番前です。器種名を見ればどこのメーカーの補聴器かわかるということですね。6大補聴器メーカーは次の通りです。
※スマホの方は横にスクロールできます。
メーカー | 記載名 | 例 |
---|---|---|
スターキー | なし | エボルブAI |
フォナック | フォナック | フォナックオーデオパラダイス |
オーティコン | オーティコン | オーティコンジルコン |
ワイデックス | ワイデックス | ワイデックスモーメント |
シグニア/シバントス | シグニア | シグニアエーエックス |
GNリサウンド | リサウンド | リサウンドワンマリー |
スターキーは器種にメーカー名がありません。また、ホームページではメーカー名を略して記載していることが多いです。
シリーズ
シリーズはある機能をもとに展開された器種たちのことです。例えば、パンを焼ける炊飯器が開発されたとします。
3合炊きや5合炊きなどのサイズ展開はありますが、同一シリーズとして販売されます。これはパン焼き機能のもとにシリーズが展開されているためです。
補聴器の場合は、音に関する機能でシリーズ展開するのが一般的です。 右は2022年に登場したシグニアAXです。シグニアAXはダブルプロセッサー機能が搭載されていますが、前シリーズのXペリエンスには搭載されていません。
このように、最新機能が開発されると新シリーズとして発売されます。
Xペリエンスも発売当時は新機能のXセンサーを搭載してリリー スしました。また、新シリーズは前シリーズの機能を引き継いでいることが多いです。
クラス
シリーズをさらに機能の違いで細かく分けたのがクラスです。クラスによって機能の有無や性能に強弱があります。一例として、突発音の抑制機能の有無、音の明瞭度(チャンネル数)の違い、プログラムの数などです。
クラス名は数字が使われており、オーティコン以外は数字が大きくなるほど高度な機能が搭載したハイグレードな器種です。オーティコンは数が小さくなるほど高性能。ただ、ハイグレードな器種ほど値段も高くなるので注意が必要です。
メーカーごとのクラス分けは次の通りです。
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メーカー | クラス |
---|---|
スターキー | 2400/2000/1600/1200/1000 |
フォナック | P90/P70/P50/P30 |
オーティコン | 1/2/3 |
ワイデックス | 440/330/220/110 |
シグニア/シバントス | 7/5/3/2/1 |
GNリサウンド | 9/7/5/5E/4 |
※クラスによってシリーズの基本機能が搭載されていません。よく確認してからご購入ください。
まとめ
以上、補聴器のカタログの見方についてご紹介しました!もし補聴器カタログで分からないことがあれば、上記のポイントを思い出して頂けたら幸いです。